欲動が無くなったのか、充足されたのか。

DOS/V、自作趣味のブームは、セレのオーバークロックの頃までかな。本当は、「台湾へ行ってパーツを買って来て組み立てると、旅費以上に金が浮く」時代なのかもしれないけど、体験したことが無い。本体5万円のPCでも用が足りるということになって、コモディティーと化した。まあ、ちょっと前まではメモリは不足気味で、「嘘でも512MB*1」だったけど。
10年前のPCだと、i815にPentium3 1GHz前後、HDDが40GByteくらいかな?メモリをなんとか追加して、1GB乗っければ、ネットブック程度の性能にはなりそうな気はする。


酒と煙草、といえば、嗜好品の最たるもの。昔は、ジョニ赤ジョニ黒、洋モク、が珍重されて、物品税の掛からない免税土産が喜ばれたと聞くけど、イマとなっては、ジョニ赤ジョニ黒、洋モクを喜ぶ人がどれだけいるだろうかと思う。社会情勢の変化が酒タバコへの志向を弱めたのだろう。


でまあ、自動車の場合、高級な自動車を買わなくても十分な性能を持っていること、自動車を用いて遠方へ出掛けなくても様々な体験が可能になったこと、そして、自動車を購入する資力が減ったこと、なんかがあるのだろうな。自動車を運転すること、それ自体は、ある種のウインタースポーツ(スキーとか)と同じ、カイヨワいうところの「めまい」に分類される*2と思うのだが、どちらも低調なのは「めまい」に対する志向が減ったのか、他の体験で置き換えられているのか、ちょっと気になる。


ショッピングだと、県庁があるような街の地元資本のデパートとか、駅のそばの西友とか、そんなのが「ハレ」だった時代もあったけど、イマは「アウトレットモール」位にならないと「楽しみ」にはならないっぽい。で、自動車を持っていない人が、レンタカー+ガス代でアウトレットモールに行って、元が取れるか、というと…「ネットのアウトレットのが安くね?」「ヤフオクで」だったり。

*1:http://d.hatena.ne.jp/kanose/20061015/memoryillustrator

*2:カイヨワは、「遊び」を〈アゴーン(競争:文字通り徒競走など)〉、〈アレア(偶然:ルーレットなど)〉、〈ミミクリー(模倣:演劇やRPGなど)〉、〈イリンクス(眩暈:絶叫マシーンなど)〉の4種類に分類して考察している。wikipediaより