指を咥えて空席を羨む

 某スタバにて。
 スタバには、対面ソファー席が設けられ、で、ていてい塞がっているので俺にとって垂涎の的だ。
 小さなテーブルの対面に、一人掛けソファーが置かれた席に人が座っていなかったので、これはラッキーと向かったら、新聞が置いてあった。
 「新聞置いて並ぶなんて、ヤラレたぜ」と近くのカウンターの木のスツールに座り、れでぃ×ばと!の10巻を読み始めた。第二十四話が終わりかけても人が座る気配が無い。「席を取ってから注文に並ぶ」のではなければ、なんなのだろう。と、疑問は解決した。サイクリング用のウエアを着た人がやってきたら、隣のソファーに座っていた人が新聞をどけた。つまり、後から来る人向けに席をとっていたのね。
 …勉強する学生の溜まり場になってしまえ。