"読まなきゃよかった物語"@はてな人力検索

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読まなきゃよかった物語を教えて下さい。ネタバレ推奨ですので、閲覧の際はご注意下さい。買わなきゃ良かったとか時間を無駄にしたなどではなく、「トラウマになった」「暫く何も手につかなくなった」「価値観が変わった」「変な快感」などの読まなきゃ良かったです。

 うーん。ネタバレがアレなので、タイトルのみ列挙
「妖虫」
(タイトル不明のホラーもの)
「蠅の王」
「異端の鳥」
「されど竜は罪人と踊る」
「生贄の教室」

「妖虫」
 昔のホラーもの。人間が妖怪化していくエピソードが短編連作のような形で描かれる。そして、エピローグにて、「いま、この瞬間にも世界のどこかで妖怪化が進んでいる」と、作品世界の現実への侵食が示唆されていた。ずっと後まで、怖かった話だった。

(タイトル不明のホラーもの)
 山道を歩いていた一団が、奇妙な枯葉を見る。それは、異界への道標であり、彼らは廃墟のような村へと迷い込む。そこで妖怪の襲撃に合い、辛くも脱出には成功する。そして、麓へ向かう彼らの目の前に、またその枯葉が…
 これを見て以来、山でヘンな枯葉を見ると怖くなったものだ。

「蠅の王」
>OPSの新米ハンター、 アインは師であるリゼイルと共に吸血鬼がいると目されるとある廃村へ潜入した。
 あ、これは蠅声の王、か。イヤな文学で有名なこの作品。子供が無人島に漂着したら、殺し合いを始めてしまったという作品。別に、子供は無垢で無邪気だとは思っていないので、ふーん、と実は「よまなきゃよかった」なんて思っていない。指導者無き集団が無人島に漂着した場合、モヒカンが揃っていれば冷静な判断ができるのかな。はてなブクマ的民主主義で。

「異端の鳥」
 鳥の一匹の羽の色を変えたら、仲間からツツき殺されたという話、からタイトルを取っている。東欧の村々で、村人が凌辱したりされたり、リンチしたりされたり、と殺伐とした風景を主人公の少年が目撃する話。田舎は純朴だ、とは思っていなかったので、実は「よまなきゃよかった」なんて思っていない。っていうか、結構ハードなジョンソンなので、買ってよかった本だったりする。

「されど竜は罪人と踊る」
ぶっちゃけネタバレ。
恋人を犯られ、恋人を食べてまで復讐を誓ったサブキャラが、復讐を果たすことなく呆気なく殺されてしまう。しかも、主人公が属する大国は、自国の利益のために復讐の目標となった独裁者を擁護していた。さらに、本来なら主人公=自分の怒りが向けられるべき大国の指導者は、国民の福祉を考える政治家で、悪の独裁者というわけではない。怒りのやり場に困ってヤーな感じ。でも、その殺伐とした風景が好きなので、「よまなきゃよかった」なんて思っていない。

 
「生贄の教室」
 あまりに長くて未だクリアできない、とか、KeNうぜぇ、とか、そういうのは理由にならないですね。父親が殺人犯だから、娘のお前が体で償え、とか、適当な罪にこじつけて、贖罪のために体で償え、という展開がちょっと鬱。