自業自得

http://d.hatena.ne.jp/hhosono/20050703#1120379556

 だから非モテを自称する人たちは、おたくだからモテないのでも、ダメだからモテないのでもなくて、魅力を得る努力を放棄しているからモテないに過ぎない。自業自得というやつである。

 人は色々なことにエネルギーを費やす(リソースを投入し、という言い回しが好きだ)。が、ヲタは人間関係、特にモテに対するリソース投入が少ない傾向を認める言説は、今に始まったことではないし、このサイト管理人にしたって今気づいたことでもない(ソース無し)。であれば、何故今こういう記述を行うのかがちょっと興味のある点。

とりあえず「何をしてオタクか」という議論は果てしなく不毛なので置いておきましょう。ただ言えることは興味の対象がアニメやマンガやゲームやライトノベルしかなくて、コミュニケーション・スキルが低い人がOTAKU文化に興味がない人とコミュニケーションを持つことは難しい。しかし、人間は誰でも様々な要素を持っているはずだし、OTAKU文化が好きで、他の文化などにも興味を持ち、社交的な人間も少なくないはずで、そう言った人が今と昔でどのように増減したかは判りませんが、昔はそうした人は非オタクには自分のOTAKU趣味を隠し、OTAKU的コミュニケーションは同好の士とのみするという棲み分けがあったけど、(それは今でもあるでしょうが)現在では昔より自分がOTAKUであることを隠さなくても良くなりつつあるのではないかと。

 結局(また結局だ)、ヲタの言葉の問題に帰着しているっぽい。

ヲタ趣味 1層:単なるカテゴリー:ガンダムとかRPGとか特撮とか、もしくは服とかスポーツとか
 2層:趣味の享受のしかた:コレクションを行う。まとめサイトを作る。BBSに書き込む。
 3層:会話のプロトコルが違ってくる。相手の話す、デパ地下がどうこうとか青山路面の[ブランド屋さん]がどうこう、という単語を認識できず、2ch語で話す。

 5層:休暇を取ってゲームの新作に並ぶ。ボーナスをつぎ込んでフィギュアを買う。
 6層:エロゲで抜(以下略
 7層:エロゲ脳 by どこかの教授

 単なる趣味の一環として、ガノタをやっている人間であれば、他の物理層を通じて他(の一般)人と交流を持てるし、もうちょっと重度のヲタでも、ヲタ以外のプロトコルを実装していれば、他人とセッションを持てるかもしれない。中には、特殊なプロトコルしか実装されていない人間もいて、しかも、同じプロトコルの異性と知り合えて、幸せにネットワークを組んでいるカプルもいるらしい。進化の深まったヲタになると、他人との通信機能が実装されていないアプリが走っているらしい。ネットワーク上の他者でなく、購入したエロゲに対してのみ、パケットが送信されてはロストしているとか。

 軽いヲタが、カミングアウトできるようになったのが今日この頃で、それはおそらくオタクの意味が拡散したことが原因だろう。問題は、重度のヲタをどう社会に取り込むか、どう取り込まないか、ということなんだろう。そういえば、以前のとこでは、appletalkウザイから流すな、という管理だったっけ。