竜とそばかすの姫 ネタバレ感想

いや、そんなにネタバレしないつもりだけど。

ネット時代、映画の神髄は「体験」であり、IMAXで観たこの作品は素晴らしい体験であった。映画サイトなら☆☆☆☆☆つけちゃう。ドラマの基本は、「落ちて這い上がる」「失ったものを取り戻す」*1だが、この映画で主人公は「歌唱」を通じそれをきちんと達成している。枝葉末節の説明は乏しく冗長感は少ない。

高知県の自然豊かな田舎町。17歳の女子高生すずは幼い頃に母を事故で亡くし、父と2人で暮らしている。母と一緒に歌うことが大好きだった彼女は、母の死をきっかけに歌うことができなくなり、現実の世界に心を閉ざすようになっていた。ある日、友人に誘われ全世界で50億人以上が集う仮想世界「U(ユー)」に参加することになったすずは、「ベル」というアバターで「U」の世界に足を踏み入れる。仮想世界では自然と歌うことができ、自作の歌を披露するうちにベルは世界中から注目される存在となっていく。そんな彼女の前に、 「U」の世界で恐れられている竜の姿をした謎の存在が現れる。


このへんからネタバレ系疑問

*竜さんが不人気
 サービス利用者全体に不人気なのは何故だろ。巨大掲示板で言えば闘技「板」、SNSなら闘技「クラスタ」、そういうところで不人気になるのも分かるが、映画では利用者全体に不人気のようだった。まあ、相撲界で不人気な力士が国民的悪役になってしまうようなものか。
 闘技場に沢山の人が集まって観戦し、そして竜さんがノーマナーな戦いを繰り広げている描写があれば理解できるが冗長になるわな。ダメージを与え動けなくなった対戦相手を全裸にしバックドロップして〇〇食わせたとか。アンベールされちゃえ。


*一人で東京へ
 ツッコミ多数。自動車で送ってやらないのかよ…
 まあ、「所在を確かめたら、仲間に連絡し善後策を考える」偵察予定で出発したら遭遇戦になった説も考えられる

*しのぶくんが主人公を気にする理由が不明
 主人公母さん、主人公さんの「泣いている他人を思いやるのに理由はない!」繋がりかも。

*舞台が高知
 最後、「まだ東京で消耗しているの!」ってスーパーインポーズが欲しかった。

*1:他に無いとは言ってない