"安倍ちゃんの教養とどこにもない場所の「おたく文化」"

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こういったマイノリティー出身の「おたく」に「ビッグバンセオリー」の面々のような高偏差値のいじめられっ子系オタクが加わるのが世界中の「おたく」の成分だ。日本ではスクールカースト下位としての「おたく」しかいないから、多様なマイノリティーの受け皿としての「おたく文化」という側面が見えにくい。

 この国があまりにバカになったので、文化でも経済でも「おたく」的なものに「勝ち」が回ってきたかに見えなくもないが、しかし、どこまでいっても「おたく」はマイノリティーの文化である。所詮、スクールカースト下位の文化であるという世間の視線は浅井リョウの小説あたりにあからさまに書かれているではないか。「おたく」は差別用語になるとその語が登場した時に警告したが、それが間違っていたとは今も思えない。その、「差別されること」の被害者意識をルサンチマンにしたり、スネオの如く強者に媚びるのではなく、マイノリティーへの共感へと向かえないのかと書いたところで、今や、全く「共感」はされないだろう、と違う星から思うだけである。

ACG(N)の代表が、少年週刊誌から派生したアニメで、メインが集英社講談社小学館の雑誌群(から派生したアニメ)だとすると、上澄みは徳間の「宮崎アニメ」、下の方は角川の…