"全体主義と漫画・アニメ "

https://anond.hatelabo.jp/20170802230348

 日本近代アニメの金字塔、「宇宙戦艦ヤマト」の悪役ガミラス帝国は、どこをどうみても、ナチスドイツがモデルだったし、「機動戦士ガンダム」のジオン公国は、普通に見ると、ナチスドイツがモデルで、連邦は、普通に考えると連邦共和国政体っぽいしな。「新世紀エヴァンゲリオン」の人類補完計画は、忌まわしいのものとして暗示されていたし。創作は、「帝国」を敵とし、「共和」「自由」「民主」を理想とするのが通例と思われる。


 またまた引き合いに出すが、『レヴィアタンの恋人』という、犬村小六ラノベがある。ポスアポっぽい世界観、ウイルスのため社会が壊滅した近未来、限られた食料などの資源をめぐり、調布、八王子といった、地域ごとの小さな共同体同士で戦いを繰り広げているという、ホッブズの「万人の万人に対する戦い」状態になっている。ここで、主人公らが、地域共同体(の構成員)が持つ自然権を移譲させるリバイアサンとなり、平和をもたらすのか、それとも、リバイアサンになることを放棄し、共同体同士が殺し合う自由を享受する未来を選ぶのか、すげぇ楽しみだったが、4巻で中断しているんだよな。