"公立小学校司書「今年度から ラノベが禁止になった」"

http://b.hatena.ne.jp/entry/togetter.com/li/1038842


えー、「常識」とか「思い込み」と、『現実』が違うことって時々ある。
むかーし、「ガンは沢山取ったほうがいい。取り残しがあると再発する」って思われていた時期があったそうだ。そんで、沢山取ったところ、却って予後が悪化した。「とりすぎはよくないよね」って結果になったらしい。
また、「全ての人にガン検診をして、病気を早く見つけて早く治療すれば、早く治るのでみんなのためになる」って思われていたが、死亡率の低いガンの場合、ガンを切除することによる延命より、検査や手術による寿命短縮の方が問題となり、再検討されることもあるらしい。このへんは、有病率とか検査の質、病院へのアクセスの容易さなんかによるのでよくわからんけど。このへんは、大規模な調査を行い、「標準切除群と拡大切除群」「検診群と非検診群」みたいな統計で明らかになっていった問題だ。


でまあ、
ラノベを図書館で導入/禁止することには、さまざまなメリット・デメリットが考えられるだろう。代表的な利益は、「本に興味を持たない生徒を書物への親和性を高める」 不利益は「本来ならもっとタメになる本にアクセスした生徒を、俗悪な本にトラップしてしまう」「良書を買い、保管するリソースを、ラノベに費やしてしまう」 こんなところが想像できる。どちらが優勢になるかっていうのは、正直なんともいえない。そこで、ラノベが禁止になった学校で、禁止前後のアウトカム、国語の平均点とか、図書館の貸出数とか、そんなのを比較したら面白いと思うのだが。