六本木の鉄パイプ事故

よくわかんないけど、こういうの、たぶん昔からいい加減にやってて、そんで、皆、空気読みながら上手くやっていたんだと思う。
工具だのパイプだの、投げ渡していて、人の気配を感じると止めるとか。
落下防止策が無いところは、特に気を付けるとか。


で、面倒くさがりが、そこで空気を読まなかった。そんで、「 あ 」 ってパイプを取り落として、事故が発生。そうすると、「面倒くさがり」の「おっちょこちょい」がいる現場だろうと、いない現場だろうと、全て「完璧な」落下防止柵、下手すると鉄骨の櫓が義務化されたり、誘導員の設置が義務化されたりと、業界全体のコストアップが凄いことになる。


麹町のクレーン倒壊では、こんな記事もあった。

今回の事故を契機に、市内工事の規制が更に強化されるでしょう。何故そうなったかというと、本来設計者が行うべき検討を設計者がさぼり、それを下に下に押しつけたために、誰も責任を取らなくなったからです。

http://www.geo-yokoi.co.jp/News/Kohjimati_Crain.htm

以後、都市部の工事現場の周囲には、頑丈な歩行者用櫓が増えた印象がある。


元請けは、

両被告側は「事故は予見できなかった」として無罪を主張したが、島田一裁判長は「交通量の多い国道に面した現場で、安全に作業しなければクレーンが転倒し死傷者が出る危険があることは明らか。両被告は作業員が当然安全を守ると安易に考え、指導監督義務を怠った」と指摘した。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2201D_S2A220C1CC0000/

「予見できなかったよ!」
って言ってるが、それにカチンときた国は、
「立ってるものは倒れる! それが建設会社に予見できないっていうなら、櫓を義務化するしかないな」
って言ってきてるんだろうな。




この、「一部の者のやらかし」が業界全体にダメージを与える現象って名前がついているのだろうか。