"The Penultimate Truth 最後から二番目の真実"

1964年。

世界を二分して終わりなくつづく核戦争。地上を汚染する放射能をのがれて人々は無数の巨大な地下塔にひそみ、過酷な生活を送りつつ戦闘用ロボットの生産に追われている。ときおり地上の模様が上映されるが、戦争は帰趨を決する気配もない―だが、これはすべてまやかしだった。戦争は10年以上前に終結しており、少数の特権階級の支配する世界ができあがっていたのだ。新訳決定版。


書評では

政府が国民を地下に閉じこめ、要員製造の過酷なノルマで縛りつけた上、情報操作で重要な真実を隠したまま、一部のエリートで特権を独占しているというのはディックの反体制、反権力的なオブセッションのストレートな表れと見るべきだろう。マッカーシズムの記憶、ベトナム戦争の勃発や、キューバ危機に代表される冷戦下での核戦争への恐怖といったアメリカの近代政治史からかなり直接的な影響を受けた作品と言えよう。

http://www.silverboy.com/silverboy/pkdlong.htm

こんな感じ。


有名な、"1984"は、1949年の作品で、

これら3大国は絶えず同盟を結んだり敵対しながら戦争を続けている。表向きは、各国とも世界支配のため他の大国を滅ぼすべく戦っているが、実態は世界を分割する3大国が結託し、労働力や資源を戦争で浪費することにより、富の増加による階級社会の不安定化や崩壊を防ぎ、支配階層が権力を半永久的に維持できるようにするために行っている永久戦争である。

(wikipediaより)