"「福祉行政は風俗産業に敗北している」「元・難民女子高生」が語る支援の不備"

http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20150323/279042/

(筆者は百も承知だろうけど)これ、「元本保証で利息も保証の普通預金原野商法に敗北」するとか、「公的機関や大手資本の貸出がサラ金に敗北し、そしてサラ金ヤミ金に敗北している」みたいな話だよな。


普通預金を扱う銀行員は、お年寄りのところへ行って、お話を聞いてあげたりしないだろう。普通は。何故って、「お年寄りをマネタイズできないから」。同様に、公的機関や大手銀行は貸出に多大な手続きが必要で、そしてハードルが高い。公共性の高い団体は、返せない人にお金を貸さない。一方、サラ金は「借り主の人間関係をマネタイズできる」。仕事先に、旦那にバラしてもええんか。ヤミ金は、さらにマネタイズ手法が多彩だ。公共的な貸主に対して、手続き上の不備があるので無効とか、そういう訴訟は発生しうるが、ヤミ金はそんなことないので手続きも簡単。ケータイ一本でお金が振り込まれる。そのかわり、貸金業者にもとらわれず、「本人の安全」までマネタイズされてしまうという。



でまあ、支援が不十分なので、マネタイズする気満々の風俗産業に敗北しちゃうって話であるが、この解決は充分、金を注ぎ込むこと以外には無さそう。福祉行政担当者の熱意でカバーするのは、「普通預金窓口の銀行員に、風俗産業従業員の話術を教えて、原野商法や投資詐欺に引っかからないように高齢者の預金を引っ張らせる」くらい難しそうである。