政治的に正しい言葉遣い

http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2014/05/0529.html
帝王切開の話。
帝王切開という手段を採ることが、「全ての面において楽」であるかどうかについて確信は持てない。
ので、
帝王切開により出産した人が、「私、楽だったのw」と言ったら、「楽だったのね」というかもしれないが、「私、帝王切開に出産したの」という人に、「楽だったね」と言うことについては抵抗がある。「楽」という言葉にはネガティブな意味合いもあるからである。


別件だが、福祉を利用する人を擁護する意味で、
「福祉に頼ってもいいんじゃないか」
っていうPOSTを見た。
「頼る」っていう言葉には、主体を移譲する、責任を放棄するというネガティブな意味合いもある。ニュートラルな言葉であれば、「福祉を利用してもいいんじゃないか」っていう言い回しの方がいいんんじゃないかな。福祉を利用することが主体を移譲する、責任を放棄することに直結しているとは限らない*1。もしかすると、健全に福祉を利用し、健全に生きることこそが、主体の確率につながるという確立もゼロではない。あ、漢字が逆だ。



*1:もちろん、「金を受け取ることは主体の移譲で責任放棄だ」という想念に凝り固まった人に、「もう少し主体を譲り渡して、責任の一部を自治体にあずけてもいいんじゃないか、と説得するためにそういう言葉をあえて使った可能性はある