作品と“世界観”

 作品には、個々の絵柄や絵、文体や文章、ストーリーライン、といったものの背景に、(作品の)“世界観”っていうものがある。あると思う。あるんじゃないカナ? あるとイイナ…
 この“世界観”は、明示的に文章として作者から提示されることは稀で、作者も明確には意識してないかもしれない。個々の絵や文、キャラクターの形容、そういうものが“世界観”に統合されていて、はじめて強固な作品が生まれる。って今考えた。午後には忘れる。
 「魔法科高校の劣等生」という作品のWeb版は、結構、政治的に正しいとはいい難い世界設定であり、政治的に正しいとはいい難い台詞を登場人物に喋らせている。アニメ化にあたり、このへんをどう処理するか気になっていたが、スルーし、蒸留して無味無臭にすることはせず、そのまま喋らせていた。原作の“世界観”を薄めると、作品自体の統合が破綻するって考えたのかな…