エレベーターパニック

混雑した商業ビルの十数階。最上階であった。エレベーターホールは閑散としていたので、エレベーターに乗れることを全く疑わなかった。
エレベーターが到着する。エレベーターは8分ほどの入りだった。皆、降りるものと思っていたがなんと数人しか降りない。ほとんど頑張り入道である。仕方なくそのまま乗った。
 上と下を間違える人がこんなに多いはずはない。つまり、降りるエレベーターが混雑していてなかなか乗ることができないため、上行きに乗っちゃう→そのまま下に乗る、という、整列乗車で降ろされるやり口だ。知っていたら、エスカレーターで降りたのに、ぎゅうぎゅう詰めのエレベーターで下降。途中、各階で扉が開いては、誰も乗れずに閉まっていく。非能率…


でまあ、やっとついた一階では、人が降りきらないうちに老夫婦が乗り込んでくるは、中年女性が扉の外で頑張り入道しながらエレベータ内の家族を待つは、阿鼻叫喚の様相を呈していた。