要素と総体

必要条件と十分条件、という数学用語を援用した言い回しがある。
ただ、日常的な感覚とはちょっと違う。
自動車とか、時計のように、「歯車一個でも欠けると動かない」というシステムもあるが、もうちょっと複雑に、要素と位相の違う総体っていうのがある。

 作品の「面白さ」という総体というか、達成要件があり、部分要素としては、時代考証とか軍事考証、SF考証、というものがあげられる場合もあるし、「演技力」「特撮」「文章力」なんかも要素として話題になることがある。音楽だと「スタジオやスタジオエンジニアの設備や力量」かな。
 「部分要素は達成要件を決定しない」という結論になりやすいが、達成要件を最低限満たすためには、部分要素をそれぞれ最低限満たしていくことが確実なやり方ではある。


「エントリー書く方も、読む方も、わかってんだよそんなこと」
そうですか、はい。