見ているだけの消防士

テネシー州サウス・フルトン市郊外の民家で6日、火災が発生。通報で消防士が駆けつけたが、完全に丸焼けになるまで一滴も放水せず傍観を続けた。信じられない出来事の理由は、この家が市に支払うべき「火災保護費」75ドル(約6175円)を払っていなかったから、だった?!(夕刊フジ

 フルトン市は1990年から、「市の境界の外で起きた火事の場合、火災保護費を払っていなければ消火活動は行わない」とのルールを決め、今回も例外ではなかったという。

http://sankei.jp.msn.com/world/america/101009/amr1010090920001-n1.htm

消防士を非難するコメントが多かった。
フルトン市の市民達が、域外消火に自分たちの『血税』が消費されることを非難し、域外消火の保護費徴収率の低さを非難し、そしてルール違反者への消火を非難したことがあるのかどうか、ちょっと気になった。ついでに、この民家が市の境界の外、つまりフルトン氏に属さない自治体なのかどうかが気になる。
消防隊は自治体予算で運営されており、予算を決議するのは市民の代表だ。消防は自治体の責務で税金で運営されるべき、というのは分かるが、留保の無い生の肯定を叫ぶと、デカルトさまがヘソクリから予算を出してくれるわけではないしな。
参考:救急車が有料の国の割合