「一つのものを深く調べるスキル」

「多くの必要な情報から必要なものを抜き出すスキル」ばかり注目されて「一つのものを深く調べるスキル」が軽視されていないか、とする意見を読んだ。
しかし、その二つは難易度に差がある。差ができてしまった。いまや検索結果上位10サイトを読めばそれなりに物事が分かってしまう。だから「深く知る」とは「Googleで調べられないことを知る」と同義になってしまった。これはあまりにもハードルが高い。検索結果やまとめサイトから得られる情報は、ひと昔前なら十分に調べなければ手に入らなかったはずのもので、しかし現在は「浅い情報」になってしまっている。つまりインターネットが発達するにしたがって、「深い」と判断される基準が高くなりすぎてしまったのだ。
一方で、多くの情報から必要なものを抜き出すことも、インターネットの発達により、一見すると難しくなったように思えるが、こちらの場合、どんなにだめでもとりあえず「選別している」とは言える。選別が難しいのは確かだが、それはちょっとした工夫やウェブの発展に伴って少しずつ解消できる。
簡単に言えば、「選別する」能力はレベル1でもそれがあると認められる(単に能力が低いというだけ)のに対して、「深く知る」能力だとレベル100以上でないと認められない(能力が無いといわれる)、というようなものだ。しかも、「選別する」ことは徐々に簡単に、「深く知る」ことは難しくなっていく。このような状況では、「深く知る」能力が顧みられなくとも不思議はないのではないか。
はいどうでもいいことですね。

http://h.hatena.ne.jp/mizunotori/9259268666182037394

 昔は、あちこちに洋裁屋があって、そこで服を作っていた。
 ちょっと前は、あちこちに洋品屋やデパートの服屋があって、服を仕入れて売っていた。
 今は、ユニクロやGAPやZARAが並び、誰かがデザインして誰かが作って誰かが仕入れて、バイトがPOSを叩いている。
 そんな感じ。


 ただ、情報や思考の価値は暴落しても、キャラクターの価値は下がらないので、「情報をチラ見して、自分のキャラで色付けして発信するスキル」が重宝されるのだろうな。

ブクマコメントへの返信みたいな何か

検索と簡単にいうけれど、確かに、御年寄に「○○って品物いいよ」と勧めて、「どこで売ってるの?」と訊かれたときの絶望感といったら。
「ぐぐれ」
で、カタがつく人とつかない人がいるわけで…
「息子さんにですね、この文字列を「ぐぐって」貰ってね」
というしかw


あと、2chで事実誤認気味進行なスレをみると、
「ぐぐればいいのに」
と思うんだけど、なかなか、そうはいかないかな。

断片と、ひとまとまりの知識

 断片を集めても、莫大な断片になるだけで、ひとまとまりの知識を樹立することは難しい。
 ただまあ、「その時々で適切な断片を検索できればそれでよい」というアレかな。