"「日教組強いと学力低い」中山説、調べてみれば相関なし"

http://www.asahi.com/politics/update/0927/TKY200809260383.html

非形式的誤謬の例

* 例外の撲滅 - 例外を無視した一般化を元に論旨を展開すること。「ナイフで人に傷をつけるのは犯罪だ。外科医はナイフで人に傷をつける。従って、外科医は犯罪者だ。」

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%A4%E8%AC%AC

 但し、俺たちに頭を下げれば、そのときだけは許してやる(某先生談)

* 相関関係と因果関係の混同(擬似相関) - 相関関係があるものを短絡的に因果関係があるものとして扱う。「撲滅された病気の数とテレビの普及には相関関係がある。よってテレビが普及すれば病気が撲滅される。」(両者は時間の経過により独立に進んだだけだが、数値上は両者に相関ができてしまうので、因果関係があるかのような勘違いをしてしまった。)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%A4%E8%AC%AC

 偽相関とか? 
 交絡*1について注意。

出典は忘れましたが、アイスクリームの売り上げ数と溺死者の数なんて話もあります。

プールでの事故発生数とアイスクリームの売り上げは、極めて高い相関関係がある。

だからと言って、プールでの溺死者に対してアイスクリーム屋さんは責任があるんでしょうか?

ありませんよね。

暑い日はアイスクリームの売り上げが伸びて、プール利用者が増える。プール利用者の増加は事故件数を増加させるだけなんですね。

このような第三の要因を、交絡と呼びます。

交絡が生じるためには、第三の要因がそれぞれ(この場合にはプールでの事故発生数に結びつく利用者数と、アイスクリーム売り上げ数)にそれぞれ影響を及ぼさねばなりません。

http://d.hatena.ne.jp/LucaLuca/20070921/p1

* テキサスの狙撃兵の誤謬 - 本来相関のないものを相関があるとして扱う。クラスター錯覚。上官が狙撃兵に腕前を問うたところ、遠くにある壁の標的の真中に命中しているのを指し示したため腕前に感心したが、じつは壁の銃痕にあとから標的を描いただけだった、というテキサスのジョークから。サイコロ賭博で丁(偶数)が6回連続したから次は半(奇数)だ、と考えるのはこの誤謬である。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%A4%E8%AC%AC

* 論点先取 - 結論を前提の一部として明示的または暗黙のうちに使った論証。形式的には間違っていないが、結論が前提の一部となっているため、全体として真であるとは言えない。「彼は正直者なんだから、ウソを言うわけないじゃないか。」

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AA%A4%E8%AC%AC

 「差別主義者の○○が(以下略」
 とか、よく見かける。

合成の誤謬

江戸時代において米沢藩の財政改革が成功したのに対して江戸幕府の改革がたびたび失敗している。米沢藩が歳出削減や他藩への輸出興業を図ることができたのに対して、幕府は、自らの改革が自らへ悪影響をもたらすほどに大きかったためである。領国経営において緊縮財政による財政改革に成功した徳川吉宗松平定信の改革が失敗したのはこれによる。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%88%E6%88%90%E3%81%AE%E8%AA%A4%E8%AC%AC

 緊縮財政で不況になり、失業者が増え、治安が悪化した江戸の街を、暴れん坊将軍となって治安維持に努める吉宗の姿には哀愁が漂うな。どうすればよかったのだろう。治水で公共事業?