怒りの葡萄状態」

 という言葉がある。
 自分だけにしか通用しない言葉なんだけどね。
 アメリカが大恐慌に陥った頃、都会ではお金が無い失業者が腹を空かせ、畑では、買い手のいない葡萄が腐っていったという*1。お金は紙切れに過ぎないとかいうけど、お金がなくなるとこうなるわけだ*2


 ある種の経済状況を見ると、畑で腐る葡萄と、都会で腹を空かせる失業者の姿の幻が重なる。

全ての経済はバブル、という人もいる。

 ラノベは成長する、少なくともラノベは儲かる、という期待から、資金が集まり、投入され*3、投下された資本によりアニメ化され、広報され、資金は回収される*4。利益の一部は、雑誌運営などに再投資され、雑誌、レーベルのバリュー*5を上げ、媒体のバリューが作品に上乗せされ、新たな作品の売り上げを増し、読者のレーベルやジャンルへの忠誠心を増し、と、そんな構造になっている*6。だから、一旦躓くと、好循環が悪循環になるだろう。ラノベだけがそう、というのではなくて、みんなそう。


 そんな話かな。

*1:葡萄で腹は膨れないだろう、とか、葡萄酒用じゃね、とか考えないことにする

*2:じゃあ、最初から都会の住民を、田舎に移住させればよくね?とか実行すると、キリングフィールドになる罠

*3:ソース無し

*4:こともある

*5:ヘンな横文字を使うのは逃げだったりする

*6:もちろんソース無し