本田透についてちょっと。

 もともと氏は、エロゲ評論、パロディー、非モテ論客として界隈で有名で、電車男へのカウンター、電波男で有名になった。その後、ラノベっぽい作品を書いたときは、ネームバリューで売ろうとしているのか、と思っていた。作品は、非モテ・パロディー芸人が、メタやパロディー、ギャグを連発し、「作者が」はしゃいでいるようだった。
 その後、しばらく氏の作品を買っていなかったのだが、イマジン秘蹟、は、わっちと同じイラストレーターが担当していたため買ってみた。一時期の、作者のはしゃぎぶりは後退し、普通におもしろかった*1。衒学っぽいところ、そして衒学っぽいことを喋るキャラは、作者の照れだと思う。で、最近の作品、たのラノは、普通に面白い作品で、「直接的な」メタっぽさ、衒学っぽさは影を潜めている。「先生、電波男のネームバリューが残っているうちに、一本書いちゃってよ。Webサイトのように弾けてさ」という作品には思えない。また、ルサンチマン(異性や、業界への)を(直接的に)ぶつけた作品でもないようだ。


 そんなわけで、普通に仕事をしているうちに、眼鏡の似合うライターか、編集といつのまにか意気投合して結婚するのではないかと予想している。

*1:他人に面白がれとは言わない