承認の商人

 大恐慌の時代、農場では出荷されない葡萄が腐敗し、都市では失業者が空腹に苛まれたという。
 怒りの葡萄状態である*1
 「最初から、みんな田舎で自給自足していれば良かったジャン」
 と、言うだけなら言えるけど、そんな発言が役に立つかどうかは不明である。


 自己承認すればいいじゃないか、という論は、倉庫に山積みになった在庫を労働者の給料にすればいいじゃないか、という論に聞こえるな。

そんなわけで、某マッチョは

 在庫を抱えたWimpから、心の在庫を買い取って、転売し、良い承認マーケットをつくっていたわけだ。
 「商人なんて信用できねぇ」人向けに、小さな商いとして、手品なんかを用意したり。
 そういう、小さな取引が成立すると、だんだん大きな取引に取り組むものである。


"承認欲求"というもの

チャーチルはこういったという←言ってないらしい*2。 「二十歳までに共産主義にかぶれない者は情熱が足りないが、 二十歳を過ぎて共産主義にかぶれている者は知能が足りない。」
マスローの欲求五段階説も似たようなものがあって、「五段階説を知らない者は知識が足りないが、五段階説に、かぶれている者は(以下略」、なところがある。

この理論は、「なるほど!」と納得させる説得力があります。  でも、このように有名になりすぎた理論は、必ず落とし穴があるもの。  どのビジネス書を見ても、これは間違いのない理論であるかのように書かれ ており、これを前提に話が始まっています。  それだけに、この理論を出した途端に誰もが思考停止に陥ってしまって、そ の枠に却って縛られているようです。  人の欲求は低次元から高次元に移行していき、逆戻りしないし、一足飛びに 高度化しないというのは本当でしょうか。  現実に当てはまらない例がいくらでもあります。

http://www2u.biglobe.ne.jp/~hiraki/d80.htm

 マスローのモデルは、振りかざして誰かを煙にまくには便利だけれど、心理学的には「提唱されている」に留まるモデルではある。ので、
 「マスローのモデルを援用するなら、愛情、所属の欲求が満たされた後、承認、自尊の欲求が発生し、それが満たされると自己実現の欲求が発生する。自己実現の欲求が満たされるにつれ、承認の欲求は減少する」
 となるかな。


ミノタケ問題

http://yutakarlson.blogspot.com/2008/06/blog-post_14.html
 セルフイメージの不一致も、欲求不満もない、円満な人格、というのは一つの理想だけど、
 フラストレーションを勉学にぶつけさせたり、誇大自己を勉学にぶつけさせたりする手法は、確かにある。
 失敗すると碌な事にならないのが欠点。


 あと、無責任な第三者からすると、ずっと50の力で50の幸せを続けるより、100になってそれからゼロに成った方が笑えるのでソレを推奨することがある。

*1:そんな言葉は無い

*2:http://d.hatena.ne.jp/mobanama/20040729#1132768552 情報提供ありがとうございました