「僕の話を聞いてくれ 笑い飛ばしてもいいから」

 そんなサークル内でぬくぬくと「見せかけの平穏」を装う人達との間に 絶望的な断絶を認めながらも、声を発することをやめないことだった。 コミュニケーションを諦めないことだった。 決して分かり合えない他者との断絶を仕方がないと捨て置き、居直ることはつまり、 彼らが糾弾すべき「差別化」「排除」「無視」「突き放し」「放置」と、立場の逆こそあれ同じ事だったからだ。 ラストに配置された余りにも名曲すぎる名曲、「チェインギャング」はこんなフレーズから始まる。 これこそが、ブルハの1stと2ndという二枚の名盤において貫かれていた本質ではないか、と思う。

http://www.h6.dion.ne.jp/~jpop/music/bluehearts.html