体育会の原罪か、バカの壁か

 熊本市の私立開新高校で昨年7月、空手道部の練習中に脳振盪(しんとう)で倒れた当時1年の男子生徒(17)が直後に走り込みをさせられ、翌日に急性硬膜下血腫で倒れ意識不明の重体になった問題

http://www.asahi.com/national/update/0625/SEB200806250006.html

 調べでは、教諭は07年7月10日夕、生徒が練習中にあご付近に突きを受け脳振盪を起こして倒れた際、救護措置をとらず練習を続けさせた疑い。また、翌11日の練習前、職員室を訪ねて体調不良を訴えた生徒を突き飛ばすなどした疑い。教諭は容疑を認めているという。

 これだから○○は、みたいな話に持っていってもいいんだけど、さて。


 たいがいの怪我(校庭でよく観察されるもの)は、受傷時が最悪だったり、プチ最悪で、あとは放置すれば軽快する(と思われていると思っている)。
 でも、脳の小血管が切れたりすると、次第に脳内で血の塊が大きくなり、悪化していくことになる。
 致死的ではないけれど、腱や靭帯の損傷を放置すると、断裂にいたる場合も同じか。
  おそらく、その教諭も、頭蓋内で次第に大きくなり、脳を圧迫していく血腫がリアルタイムで観察されたなら、救急車を呼んでいたのではないか*1。仮定の上での推定になるが、であるなら、体育会系の宿命、というより、知識不足か、想像力不足だったんだろうな。



 でも、じゃあ、おまえや、お前の家族が急性硬膜下血腫になったら、走り込みをさせるのか!と問い詰めたら、「そんなもの、走れば治る!走り込みが足りない!!」と、素で答えそう。

*1:皮肉略