アホ毛、おおきなリボン

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 二次元、特にゲーム媒体は、4:3のウインドウを想定している。
 そこに、人物を普通に記述すると、頭の周囲に空隙が発生する。
 要するに、間延びする。
 それを解消するために、アホ毛・触手・ツイテなどを用いて横方向に付加物を追加し、画面を埋める手法が便利だと、ケロQのSCA-自氏が、CPGのコラムで書いていた。一般的になった理由はそんなところだろう。また、デフォルメを強く用いて、顔を左右に引き伸ばす技もあるがデッサン崩れと見分けがつかない欠点もある。


 ファッション、衣服は周辺環境と切り離すことは困難だ。赤道近くの地域では、サルサカラーのような強烈な色が好まれ、日本では、そこまで鮮明な色は好まれない傾向がある。装飾も。二次元燃えキャラの場合、そういう自然環境でなくて、出力環境が服飾に介入しているような気もしている。


萌えキャラは、頭身を少なめ、目を大きめに書くほど、識別しやすくなり、キャッチー*1になるが、その反面、目や表情や体で演技させることが困難になり、それを補うためにアホ毛ネコミミ、触手、その他リボンなどの付加物をつけ、その緊張やヘタレ具合で感情を表現させる手法が導入されているような気もしないではない。他人は、他人であり、他人には他人の感情があり、しかも、それを表面に表し続けているとは限らない。日々お互い感情読み合戦を繰り広げているわけだが、その迂回経路として便利な表現だと思う。

ちょっと修正。

*1:たっちーではない