写真の"質"は量的な変化で確実に変った。んでそれを肯じないおっさん(というかじいさん)が気炎を上げてたりするけど、デジタルカメラで気合をいれて一瞬を撮ることは十分に可能な訳で、写真は量的な増大によって質もまた増大した、と。

http://pastorale.jpn.org/2008-02-05-1.html

# 第23回(1997年度)

* 都築響一「ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行」(写真集)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%9D%91%E4%BC%8A%E5%85%B5%E8%A1%9B%E5%86%99%E7%9C%9F%E8%B3%9E

お部屋の写真なんかを撮影してる人。WebにUpされている数多い写真を収集すると、似た効果は出せそう。

# 第24回(1998年度)

* ホンマタカシ「TOKYO SUBURBIA 東京郊外」(写真集)「東京郊外」(写真展)

大判カメラで、郊外を描写したもの

# 第26回(2000年度)

* HIROMIXHIROMIX WORKS」(写真集)

 コンパクトカメラで、日常なんかを切り取ったもの。ケータイで撮影され、アップされる写真群の先駆?

# 第28回(2002年度)

* オノデラユキ「cameraChimera カメラキメラ」(写真集)
* 佐内正史「MAP」(写真集)

佐内正史も、日常の写真が多かったような。Blog(以下略

# 第29回(2003年度)

* 澤田知子「Costume」(写真展)ほか

 コスプレ写真。Blog(以下略

# 第31回(2005年度)

* 鷹野隆大「IN MY ROOM」(写真集)

 大判写真機を使い、ミニチュアのような写真を撮ったもの。


 他に、何年か前かな、犬の顔を魚眼レンズで撮影した芸風が流行った。




 露出を合わせる、フィルムを装てんする、現像する、という技術は、カメラの自動化で重要度が下がり、「決定的瞬間にシャッターを押す」能力は、撮影コストの低下で、やはり重要度が減った。もちろん、山にカメラを担いで行ったり、北極にカメラを担いでいったり、スポーツ選手にレンズを向け続ける能力は重要だけど。また、ある程度はレタッチで修正できる時代でもある。
 そんななかで、カメラ雑誌が、どんな作品群に賞を与えているか、というのは趣き深いものではある。