地軸の延長線上にある星に関連するような話

 「東西南北」という直交座標な概念は、極地ではあまり有効ではないだろうな。
 ゼロ除算みたいなものか。


 羅漢さま。
 「萌え理論」、じゃなかった「萌え要素理論@動ポモ」、の面白いところ。
 キャラクターを「固有のもの」とすると、違うキャラクターを奉じるファン同士は、訣別せざるを得ない。得なくないか。
 が、要素を、ツンデレとかメイドとか、そういう共通要素をフェチることで、同盟を組むことができる。そして、その同胞意識が、要素の価値をあげる。流動性が上がれば上がるほど、通貨の価値が上がるようなものか。ただ、この論法は他者の視線を前提としているので、「萌えデータベースに接触していない、海外の人間にいきなり萌えコンテンツを見せたらどう評価するか?」みたいな問題はある。


 えーと、たとえば、古ぼけたガラクタにしか見えない民芸品も、高額のプライスタグをつけると、それ(=貨幣)を欲する他者の視線を想定でき、その品物に価値を見出すような、そんな感じ。



 大塚某。
 移行対象殺害とか、父殺し、というキーワードは好きだ。全能感の裡にある少年が、挫折とか、そういうことで大人への道を踏み出す、というパターン。通過儀礼とか。最近、こういうキーワードを、そういえば見かけなくなった。Wikipediaをみると*1、『人身御供論――供犠と通過儀礼の物語』は 1994年の発行らしい。それから10年以上経過し、「殺すべき父」「通過すべき儀礼」が機能しなくなった社会に、どう対峙するか、という命題の回答を聞きたいようなきもするが

# 『「捨て子」たちの民俗学――小泉八雲柳田國男』(角川学芸出版, 2006年)-第5回角川財団学芸賞受賞作品
# 『怪談前後――柳田民俗学自然主義』(角川学芸出版, 2007年)
# 『公民の民俗学』(作品社, 2007年)
# 『偽史としての民俗学柳田國男と異端の思想』(角川書店, 2007年)

最近はこんな感じらしい。


あと、「女性は、男性でない、という挫折を経るがゆえに、一つの成長を得る」みたいな話があって、ジェンダーフリーでどうなるのかは興味のあるところ。