作り手も、読み手も、知識に振り回されると損、な話

作り手は知識を蓄えつつ、この呪いと戦わなければなりません。読み手も、まあ煩悶するのもひとつの楽しみかとは思うのですが、同じ読むなら面白く読んだほうが人生有意義ですから、自分が積んだ知識に振り回されずに個々の作品と向き合ったほうがよいのではないかと思う次第です。

http://d.hatena.ne.jp/m_tamasaka/20071020/1192886977

 まあ、素で読むともっともな話。
 今のラノベ界でトップクラスの人気の、キノ、ハルヒは、どちらも、書き手は、かなり知識を持っている(いるかのような演出)。多くの中高生は、そういうところを抜きにして、ベタに楽しんでいるのかもしれないし、そういう知識の片鱗を摂取して、喜んでいるのかもしれない。やっぱり、トップクラスの人気の、ゼロ魔は、作者の経歴を鑑みるに、豊富な知識を持っていると考えられる。だからといって、過去のパターンを脱しよう、過去と違う作品を作ろう、という作品でなくて、ベタな作品をつくっている。
 あ、「強い武器を手に入れると、しかし、武器に振り回されて逆に攻撃力が落ち、敵がなんじゃそれ、とモニャモニャ言うが、ヒロインや自分の危機に無心になって怨恨を消したりすると武器と心が通じて攻撃力がアップ」という馬鹿一と考えれば良いのか。