インテグラルな高級機

中国のパソコンで、シェアが最大なのは聯想(Lenovo)ではなく、市場で買った部品を組み立てたノーブランドの兼容機で、ブランド機の半分近い価格で売られている。こういう現象は、IBM-PC互換機が出てきた1980年代にもあったが、アジア製の「ジャンク・マシン」は信頼性に問題があったりサポートがなかったりするため、コンパックやデルなどのブランド機に押されて消えていった。しかし中国では、パソコンの値段は、兼容機でも平均月収の3倍ぐらいなので、兼容機が伸びている。

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おもしろいのは、藤本隆宏氏などがインテグラルでないとできない産業の典型としている自動車産業でも、モジュール化・水平分業が進み、エンジンまで外部から調達した部品の組み合わせで乗用車をつくるメーカーが現れていることだ。

 自動車は、ノートPCと同様、重量やサイズによる制約が厳しい。デスクトップPC,ノートPCとも、ホワイトボックス的な商品は、やたらと外形が大きい。ただ、価格差が広がると、消費者はホワイトボックス的、デル的な商品を志向することは考えられる。
 あと、今現在、ガソリンエンジンで動いているけど、ハイブリッド車が普及すると、モジュール化に拍車をかけるんだろうな。