レストラン

A社のAビルには、レストランAがテナントで入っている。食べ物も美味しく、待たず、親切だ。その代わり、お昼のパスタランチが1480円。お金があんまりない人は、売店でパンを買って公園で食べている。


B社の社員レストランBは、普通の味で、安い。その代わり、ものすごい行列だ。あと、普通の味でも、席が空くまで待っていると、さめちゃうよ。腕の良いシェフは、転職したとの噂。Aビルで見かけたとか。


C社の社員レストランCは、普通に美味しく、なんと只!そんなに並んでいない。別に、デカルトマンや臨機応変マンが働いているわけじゃない。会社の部屋に、シェフを会社で雇っているので、費用は光熱費と材料費と、あとちょっと。代金は給料天引きなんだ。A社の社員がやってきて、ちょっと困っているらしい。


I社には、飲料水のサーバーがあって、お茶と冷水はすぐ出てくるよ。貴賓室だかレセプションルームがあって、そこでも食事はタダ。しかも直ぐにでてきる。ただし、入れてくれればね。


で、J社の社員食堂Jは、値段と味、待ち時間を勘案すると、最高といわれるけど、最近なかなか騒がしい。コンロが一杯なのに、直ぐに飯をくれ、と騒ぐ客がいる。いや、あらかじめ、帳面にマルをつけておいてくれれば、ちょっとは用意もしておくのに。マダーマダーチンチン。で、そいつを先に作ると、並んでいた客が、おいコッチは並んでいるんだぞ、と怒り出す。
 A社のは美味いぞ!B社のは安いぞ!


 T社のTビルは、チェーン店みたいなのを始めたらしい。セントラルキッチンに、アルバイトで安く上げている。A社とかB社の人も、食べにくるみたい。ただ、忙しい人は無理だね。それを見た、J社の人は、「うちの社も、社員食堂外注に出せば、安くて美味いもんが食べられるんじゃね?」とか言っている。気をつけてね。きみたちの後ろの幹部が聴いているよ。「ふむ。あいつらの総務部、アウトソーシングすれば、安く上がるかな」