まだまだ続く図書館論争


http://d.hatena.ne.jp/solidarnosc/20070107/1168151975

図書館の問題に戻ろう。図書館サービスは政府の役割としてふさわしいだろうか。図書館といってもさまざまだろうから、ここでは基本的に身近にある市民図書館を念頭に進める。結論から先に言うと、私は政府の役割として、ふさわしくないと思っている。

コメント欄が面白い。

 しかしコレクションがもつ一定のストック機能と、出版物が「コレクションとなったときの情報・サービス」の評価というのは、充分されていない。これが今の自分の「公共財」論議の限界だと思っています。実は図書館の機能は、コレクションになってから始まっていくので、それらの分析は適切な図書館評価になっていません。

図書館のコレクション機能。

 情報が電子情報に還元できないことはご存知ですよね。この辺は西垣通『基礎情報学』を参照。情報は人間の頭脳の中に生じるものであって、媒体の問題じゃないです。ネットも文字と認識できる記号を転送する媒体でしかない。情報のみのレベルで行くのなら、議論はここで終わりです。

電子情報に還元できない。

「文化」なんてうさんくさい、とは思いますけど、だからといって「個人」や「情報」に還元していいってもんでもないです。

文化は還元できない。



公立図書館の民営化が叫ばれる理由が良くわかる文章でした。