印税を二割に上げると値段は5割上がる気がする。気がするだけ。

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50711355.html

著者の手取りを倍にして、残りのステークホルダーの受け取り分を据え置いても、1000円の本は1100円になるだけだ。印税率でいうと200円 /1100円=18.18%ということになる。仮に印税率を20%としても、残りのステークホルダーの受け取り分を据え置くには 900円/80% = 1125 円でいいことになる。

少し考えてみればわかる。Amazonでは最高6%(といって、そこまで行くアフィリエイトはかなり稀だとも思うが)を還元して、しかもコストが安いとは言えない個別宅配をしても利益を出している。裏を返せば流通マージンがいかに高いかということだろう。技術革新で出版コストも流通コストも下がっているはずのに、著作権者にはその利益がほとんど還元されていないのが現状なのだ。

万引き被害は売り上げの1−2%

http://www.zakzak.co.jp/tsui-sat/tsuiseki/contents/2003_04-09/030517_03.html

 1000円の本が売れた場合だと、約700円が出版社、約80円が流通を受け持つ取次会社、残る約220円が書店の取り分となる。粗利益率は20数%という薄利だ。

 さらに、この220円から家賃や光熱費、人件費などを捻出しなければならない。都心部の中小書店では「経常利益が2%前後」というから、『年間売り上げの1%』はかなり深刻な数字だ。


書籍の原価率について
http://d.hatena.ne.jp/ama2/20060718/p5