酷いことを言ってみる:天下りの是非について

…意見を広めたいなら、permalinkをつけるといいのに。


冗談はともかく、待遇を下げると、質が悪くなる、というのは、世の中の常で、
http://www.seri.sakura.ne.jp/~branch/diary.shtml

 この指摘のとおり、また、弊日記においても繰り返し述べているとおり、待遇と人材の質とは正の相関関係にある。給与水準だけを見れば、キャリア官僚のそれは取り得た他の進路に比べて決して高くない。それでもそれなりの人材が集まっていたのは、職務の特殊性、社会的地位(威信度)、安定性等の要素がプレミアムとして乗っかっていたからである。いわゆる天下りもそのひとつで、これは早期退職勧奨慣行を成立させるための身分保障としても機能してきた。

 これらが次々と撃破されてきているのが現在の状況で、職務の特殊性とか誇りとかいったあたりが下支えしているのか価格弾力性は高くないようだけれども、かつてほどには優秀な学生を多く集められなくなり、また、現職が辞めていく流れも強まっているのは周知のとおりである。天下りなんて積極的にしたいとは思わないけれども、ただ天下り斡旋全廃のみを実施すればこの傾向がさらに強まることは間違いない。

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/6e2f7d8eabab076e1bd8027b0566d437

霞ヶ関のインサイダーからは、そういうことをしたら優秀な人材から先に抜けていって、官僚の質が下がるという反論があるが、それでいいのである。ほんらい行政というのは、法を執行するだけの仕事だから、優秀な人物が行う必要はない。官僚の質が落ちたら、それに見合って許認可権も減らし、将来は政策立案は政治家が行い、モニタリングは司法で行って、キャリア官僚は全廃することが望ましい。

「法を執行するだけ」のことですら、公務員の質に依存しそうな気も。
 また、政策立案といっても、サイエンスやメディカルなことは、誰が立案するんだろ。