http://www.idcj.or.jp/1DS/11ee_josei041215_2.htm

本件は、ブルガリア人の5人の看護婦とパレスチナ人の1人の医師が勤務していたベンガジの病院で、426人の子供達がHIVウイルスに感染していることが判明したことから発生した(内、46人は死亡)。上述のように2004年5月にはリビア国内の裁判でこれら6人に死刑判決が下されている。看護婦達は自分達が勤務を開始する前から感染がはじまっていたが、それを秘して自分達をスケープゴートにしようとしていると反論していた。実際、裁判に出廷した医学専門家達は、感染は病院の不衛生が原因であり、看護婦達の到着前から始まっていたと証言している。

12月8日には、感染患者の家族の数百人が、やはりブルガリア政府による補償金の支払いと患者達の治療が約束されれば死刑判決は覆されると表明している。因に、同日にはフィトゥーリ会長が補償金として、感染者一人当り1000万ユーロ(1330万ドル)を提案している。

 尚、ブルガリア政府は看護婦達が有罪であるとは考えていないとして、この条件を拒否している。