架空のエルメス

http://d.hatena.ne.jp/p_shirokuma/20060720/p1

エルメスは、無限の慈悲と愛と妄想力をキープ出来るような、架空の萌えキャラとは違うんだし。

 "無限の慈悲と愛と妄想力をキープ出来るような、架空の萌えキャラ"として、エルメスという固有名詞を利用しました。


 いろいろな言い方ができるのですが、"オタク*1"の問題は、「ジェットコースターに乗れるかどうか」「バンジージャンプできるかどうか」みたいな、純粋な勇気(?)の問題というより、企業の投資問題に近いように感じています。自尊心資本が十分にあれば、自尊心を毀損するリスクのある投資も可能であり、投資により利益を出し、資本を充実させ、と。また、投資回収のシステムがあれば、ハイリスクの投資も可能になります。これは、たんなるちょっとした勇気、では無いと解釈しています*2。企業の収益体質*3が、ちょっとした努力の差でない程度に、オタクの諸問題も、ちょっとした努力の差ではないと思っています*4


 脱オタ=企業再建、みたいなもので、誰かが服を買って着せてあげれば済むものではありません。借財を一旦肩代わりし、リストラしてあげて、古い設備を廃棄して投資を行い、財務体質が改善し、借財を返済していき、それでやっと、みたいな。そう。「ある種の問題を抱えたオタク」が、その問題を解決するためには、気の利いたフィクションの一冊や二冊じゃない。企業の再建に必要なのは、ちょっと気のいい提携先じゃなくて*5、資本を持った再建屋であるように。

*1:この言い方だと、定義論争になるのであまり好きではないのですが

*2:バブル崩壊で吹き飛んだ銀行と、それでも利益を上げる消費者金融の差が"ちょっとした勇気"の差で無い程度に

*3:体質という言葉も未定義で

*4:でも、+1%と、-1%の差で、雪だるま式に好転したり、悪化したりしちゃうのがアレだけど

*5:うまくいくときはうまくいくけど、借金を増やすだけだったり