鋼鈑技術と自動車産業

himorogi 『ミタルはコモデティを制覇し、次のステップとしてアセロールを手に入れたわけですが、アセロールが自動車用の高級鋼鈑作れるようになったのはトヨタなどが現地生産で鋼鈑調達するために日本の製鉄メーカーに技術供与を強制したから。逆に言えばミタルが日本の製鉄会社に手を出そうとすると日本の自動車メーカーが鉄鋼株押さえるかも、という話も。』--http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20060628

知的財産が、日本でどう扱われるか、という例。大企業の後ろ盾の無い知的財産は、政府や元請によって持っていかれる運命にある(?)。知的財産が、会社の存続とバーターになるのでは、新しい技術の開発は割が合わない投資になる、のかなぁ。


 えーと、高級じゃない、安い鉄板でクルマをつくると、衝突したときに悲惨なことになる。厚い鉄板で、補強を入れて…となると、重くなり、高くなる。軽くて薄くて強い、レアメタルたっぷりの鋼材は、きっと高い上に、加工性が悪いだろう。で、軽くて薄くて強くて加工性が良い、けど、品質が安定しない鋼材だと、10台に一台はロスになる。いや、ソ連だよそれじゃ。というわけで、トヨタの躍進には、素材産業の貢献も大きかったのかな、と妄想してみたり。