人は最適解を望めない

http://d.hatena.ne.jp/hasenka/20060615/p4
より改変

エレベーター事故で皆が幸せになる答えは何だったのかと考えれば、シンドラーエレベーターを住民が最後まで使い続け、シンドラーを支持する事だったろう。いずれ行政の側から使用禁止命令が出るのだから、その時は行政側に交換の費用を負わせれば良い。それまで断固としてろう城を決め込むべきだった。そして日本全国でシンドラー応援の声が広がりあの安くて広いエレベーターを支持し、シンドラーが販売拡大に向かえば自力で欠陥エレベーターの交換も可能だったのである。すれば住民にとってもシンドラーにとってもハッピーな事であったろう。現実はそうはならなかった。そうした未来が可能だったかと考えてみても難しいとしか言えない。そこには結果責任のようなもの負わせる何かがある。関係者皆が不幸になる事が分かっているのにそこに向かう運動。人間は予め不幸に向かう運命を背負っているのか。そこに幸福になる道が繋がっていたとしても。そこが限界。そういう意味ではライブドアも同じ。

雪印も、三菱自動車も、モルヒーワンも、姉歯設計も、平成電電も、断固として支持すれば最適解になったのにね。