手段と目的

  • システムには、ツリー状に解釈しやすいものと、始点と終点がはっきりしないものがある。
  • ツリー状のものでは、サブシステムを「手段」、上位システムを「目的」と呼ぶと便利。
    • PCというシステムでは、HDDの種類とか、ネジのメーカーとかは、代替可能なサブシステムであり
    • PCの機能維持のために、交換されうるもの、と考えられる。
  • 始点と終点がはっきりせず、円環少女、じゃなくて円環構造をとるものでは、手段と目的はわりあい恣意的に決められる。
    • 企業にとって、株は手段か、目的か?
    • 個人にとって国家が手段なのか、国家にとって個人が手段なのか?
  • 多くの旅行者にとって、交通機関は手段であろう。
    • 鉄分の多い人なら、鉄路を条件に目的地を選び
    • マイレージマニアなら、空路で
    • カーキチ*1なら、走って気持ちのいい目的地を選ぶだろう。
  • 「手段の為に、目的を選ばず」という名科白もあるし。
  • ということで、手段論、目的論は
    • 莫大なメッシュ状のシステムから、視界に入る部分を取り出し
    • そのなかで、自分のお好みの場所を取り出して
    • そこに「目的」と名づけ、そうでない場所を「手段」と名づける行為
      • なんじゃないカナ、なんじゃないカナ。
  • かくして、みな、実在する巨大なシステムから、恣意的に視野を区切り、恣意的に重要なノードを選択し、手段である、目的である、と対象の属性であるかのように呼んでいる
    • のだった。

*1:いつの時代だ!という突っ込みを一応いれておく