"粗製濫造"

 なんか"粗製濫造"が話題になっています。
 で、"粗製濫造"って誰が決めるのカナ?決めるのカナ?
 ある作品を前に、この作品は"粗製濫造"である、と判断できるなら、ファンドを作って出版社を作ればいいと思うよ。
 作品を選んで、"粗製濫造"にならないように出版すると。


 それとも、ライトノベルの偉い人が決めるのカナ?
 電撃大賞で、入賞しなかった作品が、雑誌掲載から人気を得て、アニメ化になった例が二つほどあったと思う。
 編集者の行動は、「選考委員が入賞させなかった駄作を雑誌に掲載する"粗製濫造"行為」だったのかな?
 どんどん作品を入賞させ、作品を出版する電撃文庫は"粗製濫造"を推進し、入賞基準の厳しいレーベルは、"粗製濫造"を抑制し、ライトノベル界の質の向上に役立っているのかな?


 と、カナカナ言っていると、栗の新作マダー、という話になるのでおいておいて、
 http://d.hatena.ne.jp/USA3/20060521#p1
 このエントリーを読む限りでは、どこをどう読んでも変に突っ込む余地のない、良好な文章(←偉そう)なので、どこがどう論争になっているかわからないなあ。
 えーと、作品には、

  • テーマ、文体、語り口という、正否の決められない要素
  • 構成力、文章力という、技術的に優劣をつけやすい要素

 があり、「もし、出版点数の拡大のみを目的とし、技術的に不十分な作品を安易に出版するなら、それは"粗製濫造"と評価され、そういう作品を手に取ったユーザーから、ライトノベル全体にネガティブイメージを持たれる恐れがある。」
 と考えてみたんだけど。
 単純に、一消費者と考えるなら、ライトノベルの応募者が増え、良質な作品の出版点数が増えればそれに越したことはない。ただ、マーケットの安定を考えると、必ずしも歓迎はできない。マーケットの拡大無しに出版点数が増えると、それは一冊あたりの部数の減少につながるため、作者の安定が脅かされる恐れがあるからだ。
 と繋がります。