患者の為にならない医療過誤訴訟

http://intmed.exblog.jp/3594900/

“frivolus”(軽率な・とりにたりない)医療過誤訴訟は、USの医療過誤システムのコスト増大に大きく関与している。1452の米国国家的研究にて37%に医師の過誤を認めないものであった。
多くの訴訟は和解金支払いとはならず、全てのコストの13-16%が結局、医療過誤と関連無い金銭(弁護士や相談した専門家への支払い、裁判所への支払い)と消えていくのである。

 そのうち、医師が患者を診断し、処方箋にサインする前に、顧問弁護士が「診断手順に瑕疵がないか」を、前例に応じて調査し、サインをする時代がくるかも。そうすれば、過誤が減るし、弁護士の職も増えるし、みんなハッピーだね?医師の三分間診療より、患者の訴えや年齢を、膨大な医療裁判資料をひっくり返した弁護士の調査のほうがあてになるんじゃ?
「先生!こいつ、死にそうです!なんとかしてください!」
「いや、誤診を排除し、無制限の生の肯定のために、あとこれだけ検査をするよう法務部からの要請です」
「とにかく!いま大出血しているじゃないですか!!」
「いやいや、大出血を訴える患者家族の要請を受け入れて治療を開始したのちに紛争になった事例について法務部が大至急調査中です」
 それとも、病院でなにか診察を行なう前に、顧問弁護士同士が契約を結べばいいのか。