難しい言葉をつかうということ

http://blog.goo.ne.jp/funamushi2/e/0723d08e5fed66a1187ca0667a9ac141
 ある出来事を表現することは、結構難しいものです。
 例えば、他人にはルールの厳守を求め、自分には寛容を求める。どちらも、それ自体筋が通った原則です。他人のものは自分のもの、自分のものは自分のもの、こういうジャイアン理論に口で勝つのは案外難しいものです。
 このとき、ダブルスタンダード、という単語を知っていれば、少し見通しがよくなるかもしれません。ただ、自分の気に入らないものに、横文字のレッテルを貼り、連呼しても皆の支持を得ることは難しいでしょう。必要なことは、ダブルスタンダードを何回も唱えることではなくて、ダブルスタンダードという概念を理解した上で、状況に即した平易な言葉で述べることがではないか、と考えます。専門的用語や哲学者の名前を引用した過度の一般化は、話題となる問題から遊離したままになってしまう危険があると。
 専門用語の浅い知識で止まってしまう人間より*1、平易な言葉を積み重ねて現実を理解する人間の方が、先に進めるのかもしれません。

*1:注:こういうのを仮想敵メソッドといいます