プロのなりかた

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 ま、テーマや意味を考えて読むと、かなり読書というのはおもしろいですよ。作品で作者は読者になにを感じさせ、考えさせたいのか。人物や設定や小道具や背景が、他ではなくなぜそれなのか、の分析と解釈。

 ついでに、なにがいい作品で、なにがダメな作品かという判断も出来やすくなります。
 とりあえず「○○は神!」「○○はライトノベルで一番or最悪」なんて言っている書評家気どりなんかよりは、よほどマシな選球眼になるでしょうし。

ちなみに私は、

創作スタンスで言うと、SFやファンタジー世界で暗い過去を持った主人公が、仲間と協力して魔王や悪魔や機械を倒して万歳。学園で幼なじみやらツンデレやら、いろんなロリ処女で萌え萌え、最後は最初に出たヒロインと結びつく。

 こういうお話も大好きです。そうか。最初に出たヒロインと結びつくのか。なら禁書の場合、最初に登場したビリビリと!?


 余談になりますが、私はテーマとか考えて作品を読むことってありません。分析とか解釈とか。やっぱり萌え。キャラクターが、日常の出来事に(非日常かもしれないけど)忙殺され、苦闘しながら、一瞬遠くを見る、そんな作品を見ると萌え転がります。ついうっかり遠くを見るけど、いたたまれなくなって見てみない振りをして日常に専念しようとしたり、日常と戦うのをやめて、ビルの底から遠くを眺めたり。反対に、作者が作品に出張ってきてテーマを解説したり、スーパーキャラクターが遠くに長い手を伸ばしたり、そういうシナリオは萌えポイントから外れています。
 浅井氏の作品は、力のあるキャラクターも、力の無いキャラクターも、みな遠いところを見たり見なかったり*1し、遠くが見られない(見ない)キャラクターが、遠くを見ようとするキャラクターに何かを仮託し、やはり何かを見ようとしていたり*2。こういう視線というか視点は、そう記述した瞬間に近距離になってしまうので、萌え属性として固定するのが難しいのです。
 そんなわけで、夏の線路、消える飛行機雲の向こう、に何があるのか相変わらず探している私です。汐ちゃんとの家族、を見つけた東氏は、この問題から降りちゃったみたいだし、氷付けの永遠の愛、という回答は、ファンに受け入れられなかったようです。やっぱり、お米券でしょうか。

*1:見ない、というところが萌えポイント。遠距離が存在しない場合もあるので

*2:という妄想です