個性2.0

 ニュースサイトの個性について、いろいろ議論がなされているようだ。ちょっと眺めるに、個性についての言葉の定義について語っているように思われる。ある程度、言葉の定義をきちんとした上の議論が自分の好みではあるが、自分の嗜好はどうも世間と離れがちみたい。

 ヤフで調べると、個性をあらわしているような単語として、
individuality, personality, originality, variety, characteristic, quality, property, feature, attribute
 などがみつかった。


 アクセスアップには"個性"を出そう、というときには、originalityやfeatureを指すと思われる。(中略)なサイトが、「個性」なんて要らないよ、というときには、personalityとかvarietyなんて邪魔で、qualityを上げろ、という意味なのだろう。管理人には管理人の個性があり、読者はそれぞれサイトを選ぶから適当にやれば、と肩の力を抜いた意見は、それぞれ管理人には管理人のproperty, attributeがあり、読者には読者のproperty, attributeがあり、一致すればそれが常連になっていく、という意味なのだろうか。
 と、個性の再定義するより、「個性は必要だっていうけど、個性のない個性だってある」みたいな言い方のほうが好まれるみたい。ともあれ、自分のLinkで自分のattribute、ひいてはindividuality, personalityを表現しようとする運動は、個性2.0なのだろうか。



http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%8B%E6%80%A7

広義では工業製品などの大量生産品であっても、他社製品とは違う機能やデザインをしている事を指して個性的であると表現する事もある。画一的な工業製品から逸脱したデザイナーズ・ブランドに顕著な傾向ではあるが、中には奇を衒い過ぎて、本来の機能が損なわれている場合もあり、逆にシンプルで余計な附加価値を持たない製品が、近年の多機能化傾向の強い風潮の中で、逆に個性的とされる皮肉な逆転現象も起こっている。

http://kamomelog.exblog.jp/3492962

セミマルさんの定義だと個性=他と差別化するために必要なもの=オリジナリティですが、僕が漠然と考える「個性」はそれとは違う気がします。なぜなら、セミマルさんのサイトに僕は強い個性を感じるからです。

 バリエーションが小さくても、高いクオリティーや、記事のアトリビュートによって、individuality, personalityを表現することができる、と訳してみる。あと、上記の記事じゃないけど、「デコレーション」と「デザイン」は違う、と考えたほうがいいカナ。あと、一見シンプルなデザインを実現するために、金型とか生産設備をすげぇ頑張ったり、シンプルなインターフェイスをつくるために部品から開発したり、というのが工業製品で、それは皮肉じゃねぇ。花柄を描くのがデコレーションなら、突起を減らすのがデザインだ。