http://d.hatena.ne.jp/ioring/20050827
ダーウィニアン・レフトは以下のことをすべからず。
・人間の本性の存在を否定すること、ならびに人間の本性は元々よいものである、あるいは限りなく変えられると主張すること
・人間どうしの対立や反目はすべてなくなると、政治革命、社会変革、あるいは教育の充実などの手段を問わず、期待をすること
・すべての不平等が、差別や偏見、抑圧や社会条件に原因があると決めてかかること。それらが原因であることもあるだろうが、すべての場合そうだとすることはできない。
ダーウィニアン・レフトは以下のことをすべし。
・人間の本性というものがあることを受け入れ、それについてもっと知ろうとすること。
・「そういうのが本性である」から「それが正しい」へと決して推論しないこと。
・様々な社会的・経済的システムにおいて、多くの人々が地位を高めようとしたり、権力の座を得ようとしたり、あるいは自分と血縁者の利益を求めたりして競争するだろうとかんがえること
・その人が暮らしている社会的・経済的システムに関係なく、お互いに協力しようという純粋な機会があれば、たいていの人はそれに肯定的に反応すると考えること
・競争よりも協力が育む社会構造を展開させ、皆が望んでいる競争の終わりという方向へ事が進むよう努力すること
・弱い者、貧しい者、虐げられている者の側につくという左派の伝統的な価値観の上に立ちながらも、どんな社会的・経済的な変革をすれば本当にそういう人々のためになるのかを非常に注意深く考えること(P100-3 一部省略)