http://yaplog.jp/kamishiro/archive/573

 話を戻します。結局「ゲーム性としてのシナリオ」とはいったいなんぞやなのです。ゲームでしか行えないことなのでしょうか?エンタメ性のこと言っているのでしょうか?この定義付けはとても難しく悩ましい。自分が好きなものがどういったものなのかを知らないことに違和感を拭えません。

※追記2:
 音声、サウンド、ムービーなどの総合演出的なものを「ゲーム性」と捉えるべきかと悩んだ末に、映画や小説とは違い、ユーザー自身がストーリーに介入することで展開を変動させることができることを"ゲーム性"ということで納得しました。
 新たに『最果てのイマ』のようにアドベンチャービジュアルノベルが融合しているモノを何と言うべきなのかという新たな課題が浮上してしまいましたが。なんだか堂々巡り。(’A`)

 旧来の「ゲーム性」という言葉は、例えば横シューティングやDQと、小説や映画を区別する際には十分な解像度を持っているけれど、ノベル系ゲームという微細な構造を解像するには荒い、ということかもしれません。また、自分の好きなタイトルを「ゲーム性があり」、嫌いなタイトルを「ゲーム性がない」と無根拠に指摘し、コミュニティーから排除しようとする論法も良く見かけますし。任天堂の人だったかな?ボタンを押すだけでワクワクするゲームを作りたい、と言ったのは。背景も立ち絵も一枚絵も無い、文字列であったとしても、クリックによるテキスト更新の効果を意識した「ノベル」は、ゲームへ近づいている、と考えています*1

*1:ここで、何をゲームと呼んで、何をゲームと呼ばないか、と例示すると非難のタネになるのでやめておく