キャラクタービジネスに踊るユーザー

http://blog.livedoor.jp/april_29/archives/50293163.html

 ライターには小説家タイプと脚本家タイプがいる・・・と、よく区分されますが、私はこれに、設定重視(世界観設定、シナリオ構成含む)と、演出重視(キャラクター描写、シーン描写含む)の二つの方向性を付け加えます。そう考えると、基本的にエロゲーライターは、脚本家であり演出重視、ライトノベルは小説家であり設定重視です。奈須氏のように、小説家的で設定重視なのに、キャラクターが映えるように演出する場面を構築できる・・・・・・そういうエロゲーライターは、殆どいません。(個人的に、奈須氏の対極、脚本家的であり演出重視なのに、物語が深みを増すようなゲームシステムと舞台設定を構築できるエロゲーライターは、星空めてお氏だと思っていますが)・・・にもかからず、ユーザーは“同じ”エンターテイメント性を求めようとする。これは悲しいほど、Fateファンとエロゲープレイヤーの嗜好の溝として、横たわっていきそうな気がするのです。

 しかも、どちらもキャラクタービジネスに踊らされていることに気づかない。


演出家を募集するメーカの話
http://grev.g.hatena.ne.jp/REV/20060111/p2
ノベルゲーム以外に物語りは要らない話
http://d.hatena.ne.jp/REV/20060110#p1


型月がこの先生きのこることができるか、という話はともかく、ゲームよりアニメよりマンガより先にあった、ノベルという形式が、なぜほかの形式に置き換えられ、そしてまた復権が叫ばれるのか、考えるとおもしろいかもしれない。同じところをぐるぐるまわる、虎バターとかウロボロスとかそんな形容もあるが、お互いに影響しあって上昇していく、スパイラルマタイ、じゃなくて萌えのスパイラル・ラダーと言っておく。