仮想的な読者

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私の自著に対する最終的な判断基準は、ただの二人だけ。私ともう一人です。

 それは、私が脳内で作り上げた、一人の仮想の女の子です。
 仮にA子ちゃんとします。

私が考えた物語には、いつも書かれない二行が存在します。

 すべてを見ていたA子ちゃんが言いました。
「キモ!」
 
 ↑このA子ちゃんの二行、彼女の目線に物語が耐えられるかどうか、を私は最後に考ます。これがなかなか難しい。

日常という平坦な戦場で生きること、そこにしか現代のリアルがないという視線が、彼女の役目。

実はリンクの短評が面白い。