"半現実"

http://d.hatena.ne.jp/ConquestArrow/20051203/1133591121
via
http://d.hatena.ne.jp/Dryad/20051203#p2

一例を紹介すると、本の題名にもなっている「Half-Real」はこの辞典では以下のように説明されている。

Half-Real(半現実)
The duality in video games of a real set of rules governing how the game is played and a fictional world that the player imagines.
(「プレイヤーが想像するフィクションの世界」と、「どうプレイするかを司る現実のルール」が同居する、ビデオゲームの二重性のこと。)

Half-Realよくコンピューターゲームに関して「仮想現実」だの「ヴァーチャル」だのと言われることがあるが、違和感を感じてならなかった。その理由として、「仮想現実」・「ヴァーチャル」と言う言葉が「現実っぽい仮想」というぐらいの意味でしかなくて、ゲームそれ自体も現実の一つである、という理解がすっぽりと抜けていたからだ。

それに対して、この「Half-Real(半現実、半分現実)」はずっとスッキリする言葉だ。プレイヤー達は仮想の世界を想像して遊ぶ一方で、それを実現する厳密なルールがもう一方では確実に存在して初めて、ゲームが成立する。「現実っぽい仮想」ではなくて、「半分現実・半分仮想」なのだ、と言うわけだ。