"値段当てゲームの勝敗決定"

http://homepage3.nifty.com/logical/index.html#20051129

ある商品の値段当てゲームをしたとしよう。その商品の価格をAさんは「1万円」と言い、Bさんは「2万円」と言った。本当の価格は1万4千円だった。さて、AさんとBさんとでは、どちらがより正解に近いか。

普通なら、Aさんは4千円の誤差でBさんは6千円の誤差だから、「Aさんの方が惜しかった」となるだろう。しかしBさんは以下のように反論する。「正解は私の予想価格と30%しか違わない。しかしAさんの予想価格とは40%違う。私の方が惜しい」と。

この反論には一理有る。極端な話をすれば、1億円の商品を100円と予想するのと2億円と予想するのとでは、単純な価格差は前者の方が小さいが、明らかに後者の方が惜しいと思う。

つまり値段当てゲームの勝敗決定というのは、必ずしも正解との誤差だけでは測れない側面が存在し、だからよくテレビ番組でやってる高級料理の値段当てとかは、もう少し勝敗決定法に気を使って貰いたいと思うのである。

 クマー!

 さて、だいたい、物の価格は指数関数的になっている。700円の定食のすぐ上は、800円の定食だし、20000円のコースの上は、25000円だろう。100円と1億円とでは、数百ステップの差があるけれど、1億円と2億円は、数ステップの差しかない。
 ぶっちゃけ、5000円の料理を12000円と言ってしまう錯誤にくらべれば、5000円の料理を0円と言った方が誤差は少ない。ということはみんな承知で、どこか視聴者の見えないところにフリップでも掲示されているんじゃないかな。答えるべき数字を。