"むかし、爆弾が落ちてきて"感想の感想

http://d.hatena.ne.jp/kaien/20051024/p2
 重力勾配のあるブラックホールに落っこちると、潮汐力でぶっ壊れるように、時間勾配のあるところへ落っこちると、色々不都合なことが起こりそうだ。でも、人間というのは三次元的な実体ではなくて、0次元の魂と、2次元の立ち絵からなるので、そんな物理力とは無縁なのだ。魂が存在するXYZ座標にのみ、時間軸は拘束される。
 ともあれ、「当時は未だ機能していた」未来のために、未亜を捨てた彼と、「近代としての」未来を放棄し、ヒロインの元に赴いた彼の対比が面白い。

 さて、ノンシリーズ短編集というと、
眠り姫 (富士見ファンタジア文庫)
 くらいしか思いつかないな。
シュプルのおはなし―Grandpa’s treasure box (電撃文庫 (0926))
 は、主人公が、自分達を登場人物としたお話を創作する、という形で、世界観の異なる、キャラクターが同一な短編集を実現していた。