Catapult-Launched FAE (CATFAE)

FAE(燃料気化爆弾)の記事はこちら
http://f15.hp.infoseek.co.jp/fae.html
http://obiekt.hp.infoseek.co.jp/peacemaker/fae.html

PANZERの記事をみた。
FAEは、戦略兵器として考えていたが、航空機でなく、車両積載型、カタパルト発射型FAEが戦術を変えるかもという話。

タコツボ、野戦築城、都市を遮蔽物とした歩兵は、制圧するのが非常に困難な相手である。砲撃、爆撃、銃撃によく抗する。クラスタ弾頭のロケット弾による面制圧も、天蓋つきの防御掩蔽(要するにビルとか)には、効果が減弱する。破片効果による威力は、直線的であり、障害物によって無力化される。

 しかし、FAEは圧力による殺傷効果をもたらすため、タコツボ、掩蔽壕といった、開放部分が狭い防御陣に対しても有効で、燃料が散布された範囲であれば、その体積内が有効殺傷範囲となる。燃料はタコツボの中、銃眼の中、塹壕の中、そしてビルの中に散布され、殺傷効果をもたらす。

 これまでの常識、歩兵は戦闘時には、APC(兵員輸送車)より下車する、という常識を変えるかもしれない。APCは、大口径砲、HEAT弾頭のロケット弾などには弱いが、FAEには強いからだ。FAEを防御するためには、全周の隔壁が必要で、しかも武器弾薬にも防爆装備をしておかなければならない。生身の歩兵は爆圧に耐えられない。そう、生身ならば。

 そこで、対圧装甲の、パワードスーツの登場、なんていうこともある…かもしれない?
(注:FAEは使い勝手が悪いので、面制圧兵器としてはあまり流行らないようではある。米軍のCATFAEは対地雷原用。ロシアでは、RPGの弾頭と付け替えて、火炎放射器代わりに使用する予定。ナパームのような火焔兵器は、直撃しない限り装甲車両や訓練された兵士には効果がないし)